コロナ禍で覆い尽くされました昨年でしたが、皆様にはお健やかに新年をお迎えになられましたでしょうか。年頭におきまして、皆様方のご健勝とコロナ禍の早期の収束を心より祈念いたしております。
私が総監督を務めます日本オペラ協会は、年末年始のコロナ対策の効果に期待を寄せ、今年度の公演に向けて新年早々から全力で稽古に取り組んでいるところです。
演目は《中村透追悼公演~『キジムナー時を翔ける』》ですが、新宿文化センター大ホールにおいて2月20日(土)、21日(日)の両日に開催させて頂きます。
昨年1月に上演いたしました<スーパーオペラ『歌劇 紅天女』>は、この世の平安と自然界を見守る千年の梅の樹に宿る女神のお話しでしたが、この度の公演も前作と深い繫がりがあり、沖縄の大樹に宿る妖精<キジムナー>が人々の対立や争いを「融和」へと、そして自然環境を破壊から「共生」へと導く、心温まるストーリーです。娯楽性に富み、またメルヘンチックな要素も含むこのオペラは、お子様から熟年の方まで幅広い年代の方々にお楽しみ頂ける稀有な作品と存じます。
早春の週末にきっと晴れやかな気分を味わって頂けますこのオペラに、ぜひともお運びくださいませ。心よりお待ち申し上げております。
どうぞ本年も宜しくお願い申し上げます。
2021年 新春 吉日
郡 愛子 拝